怪奇ロマンとBoy’s Love 〜〜今市子の世界
BSマンガ夜話で『百鬼夜行抄』を知る。
飯島家の血筋か、人の見えない何かが見える主人公律の、
怖くて少しコミカルな日常。
彼には見える以外の特殊能力がない、いつも巻き込まれては
ひどい目に会うのだ…
ややクラシカルな絵柄が、この世ならぬ話の
非現実感に妙な説得力を持たせていて、
ふと気付けばまんまと作者の怪奇世界にハマっている、と云う次第…巧い。
『百鬼夜行抄』はドラマCDが出たり、
わかぎふえ主宰のリリパッドで戯曲にもなっている、作者の代表作だが、
私は『幻月楼奇談』が好き!
升一郎は老舗の味噌屋の若旦那。「道楽息子」にして器用貧乏の変わり者。そんな彼のご贔屓は、怪談にしか能がなく、金次第でなんでもする幇間の与三郎。嘘か真実か若旦那、与三郎に言い寄って…吉原の料亭「幻月楼」の座敷を夜ごと彩るのは、人の世の欲望とあやかしが織りなす不思議語り。
この話、続編が出ないかと期待してるんですが、今のところ気振りもない。
時代設定が昭和初期で、著者のクラシカルな画風によくあってると思うんですけど…で、
もう少し、イマしばし、彼女の世界に騙されていたい!
と乞い願ったが不幸の始めって…ははは

先ほどの『幻月楼奇談』はジツは
アチラらとコチラを繋ぐ架け橋となって居るわけでして、
つまり『あしながおじさん達の行方』Vol1、2
施設育ちの春日には、月一回の手紙と学費を援助してくれる5人の「あしながおじさん」がいる。謎に包まれた彼等を探すうち、なぜかオトコ3人の共同生活が始まってしまって…
ほんと、衝撃でした。
何の予備知識もなく買ってしまったもんですから。
題名から推してウェブスターのヤツに『ペーパームーン』を足して…とかね。
友人曰く
「ホンのカバーに綺麗な男の子ばっかり描いてあったらソレはBL。
決まってるの!」
はは〜ん、そういうことなんだ。

著者の描くBLの住人は上記にもあるような
社会から少し阻害された人々、少数派。
多数派である普通の人には見えないモノなのかも…
怪奇なモノとBL…著者の中では案外同じモノとして繋がっているのかも…?!

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