雨宿り  〜〜その2
国会図書館の受け仕事の関係で、臨時のコンビを
組むことになったのは、去年の10月。
あくまで年度末までの暫定だと了解していたら
「来年度もこのままの態勢で(仕事)やって下さい」とのコト。
ワタシに異存はないが、彼女はイマの曜日で(活動が)
続行可能なのかしらん…?
少々、運動不足だから御堂筋を心斎橋まで歩きませんか、
と当の彼女に誘われるまま、帰宅の途に。
「…其の先の…大ビルで受付嬢をしてたから、とても懐かしくて…」とポツリ。
そして…ダンナ様に見初められたそうな、其処で…
少し、イマよりホンの少し以前に亡くなったダンナ様に。

「バブルの後始末とか、リストラされたポストの穴埋めで精一杯だったのかも…」
クモ膜下出血で倒れ、職場から病院に運ばれた時には既に手遅れだったらしい。

丁度南御堂を過ぎた辺りだった。

夕方遅くに降る筈だった雨が、ポツリ、ポツリと
其の途端、帰宅のために御堂筋を歩くヒトの波が挙って、
地下鉄の連絡通路へと吸い込まれて行く。

ワタシ、ココのデパートで傘買って帰りますから、
と告げて彼女と別れた。
どうやらコレから当分、彼女とは仲良くコンビを組まなきゃならないらしい…
まあ事情はおいおい、じっくり聞かずばなるまい…

“よしや愁嘆場”の事態を回避するための口実だった筈が
ホントに傘を買った、なんとなく、2本も。
気付いたら…ロイヤルブルー、とワインレッドのお揃いだった。

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