星の王子さまと飛ぶ空中大紀行 〜NHK hiビジョン
 初めて貰った香水が『夜間飛行 (VOL DE NUIT )』(注1)だった。
贈り主は星の王子さまではなく母、とほほ…
壮大な空撮映像で描くサンテグジュペリの世界▽
美しいメルヘンはどのようにして生まれたのか?
フランスから地中海を経てアフリカへ。
彼自身が飛んだルート、所縁の土地を旅し、
星の王子さま誕生の背景を探りながら
大地と人間を見つめる空の旅3500キロ…(平成12年6月4日の再放送)
著作の朗読と解説をキルヒアイス(注2)広中(雅志)サマが担当されてるとは…!

嗚呼、アノ頃ワタシはアナタに恋しておりました。
其の後ロイエンタール(注3)と恋に落ちたのはアナタが25話でアンネローゼさま(注4)
慕いながら逝ってしまわれたからですワ…(って、いいかげん、銀英の話は止めろ!)


本放送を何故見逃したのだろうと思ったら―
其の頃(2000年)我が家にはまだハイビジョン映像を受信できるTVモニターがなかった
―コトに気付いた、観れなくて当たり前。

『1900年6月29日リヨンに生まれる…
彼の家は中世十字軍から続く武門の誉れ高い伯爵家…』

飛行家としての経験をモトに数々の著作を残したメルヘン作家、ぐらいの
印象しかなかったワタシには、
彼が実生活でも本物の王子サマだったと知ってチョッと驚く。

数年前にスペインからジブラルタル(海峡)を渡り、モロッコまで出掛けたことがある。
アムステルダム経由で1時間半、
空から観たスペインの大地は赤い土とゴツゴツした岩山、
果てしなく広がる平原とアンダルシアの尾根に
隣の土地との境界線を仕切る柵のように立つ
風力発電の骨組みだけの白い風車…。
アルハンブラ(宮殿)を観光して、ジブラルタルを渡るフェリーに乗る為
アルへシラスまでバスに乗った。
途中、山の尾根が見えるたびバスの窓に(空から観た)白い風車が現れる。
地上で観る風車は鉄骨の巨大なポールで音もなくゆっくり回る
十字の羽根がいっそう不気味だった。
等間隔で整然と屹立する白い風車群は
恐竜の骨格のように或いは巨大な墓石のようにもみえる。

ドンキホーテの狂気がわかった…

※1 サンテグジュペリとゲランは親友、新製品の香水に著作の題名を冠した。
※2 ジークフリート・キルヒアイス。見事な赤毛に青い瞳。銀河英雄伝説のヒーローのひとり、ラインハルトの生涯の友。ブログ2005年1月14日『今日は何の日?』参照
※3 オスカー・フォン・ロイエンタール。ダークブラウンの髪と“金銀妖瞳”青い左目と黒い右目を持つ、姦計に落ちたコトで内なる野心に気付き、叛乱を起こす。
※4 アンネローゼ・フォン・グリューネワルト。ラインハルトの姉、金髪に青い瞳、白磁のような肌を持つ。家名を支える為15歳でフリードリヒ4世の後宮に入り、寵姫となる。

 

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