不思議な少年 (5)

2006年11月6日 読書
  「今日 僕は…世界最初の殺人が 兄弟間でなされたこと知る…」
  「それは、カインとアベルだね。」〜第1話 万作と猶治郎〜

                       
  で始まるコノお話の主人公不思議な少年は
 『サタン』と云う名ではない(たぶん)し、
 勿論「時間よ、とまれ!」と叫ぶワケでもない…
 時空を越えて、少年を求めるヒトの
 気まぐれな同行者になるだけなのだ…

著者の山下和美氏は大学在学中に脳内出血で倒れ、
完治するも視野欠損の後遺症が残った。
…画を書くペンの先しか見えない(御本人のインタビュー)と云うものらしい…
絵描きを志すモノには致命的なのか(ワタシにはよくワカラン)暫し懊悩するも
「手元が見える(描く画が見える)んだからイイじゃないの」
と結論を出しプロのマンガ家になった、らしいんだけど。
まあ、要するに才能があったワケですってば。

掲載のモーニング誌にも不定期連載で、それが溜まれば本になる
『アナタまかせ』のコミックは今回で5作目。
初期作品で受けた衝撃を持続させてるとは、
なんぼナンデも正直言えません。が、しかしッ…
あいかわらず(自分だけが)納得できる結論や感動を見つけたい
衝動にかられる読後感は健在。

桜舞い散る縁側で、桜餅をほう張りながらのんびり談笑する老夫婦。
そこに少年があらわれる…
夫婦の在り来たりだが、決して平坦ではなかった人生の終わりに…

「人間は…永遠を 選ばないのか 」
              〜第17話 夫・恭平、妻・瑠璃子〜


  愛とは、決して後悔しないこと…
(って、『ラブストーリー』のパクリではなくマンマ、そのまんまデスッ!)

 

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